三条祭りについて

三条祭り

三条祭りについて

三条祭りは毎年5月15日に三条市八幡宮の春季例大祭として開催され、神輿渡御に伴う10万石格式の大名行列です。この行列は文政5年(1822年)より代々受け継がれ、現在は三条市の文化財指定を受けております。また、行列が境内にもどって来た時に行われる「舞い込み」は、参加した子が無病息災に育つといわれ、毎年多数の参加を頂いております。
(舞い込み:親が幼い子を肩車して、天狗様や神輿や太鼓と一緒に境内を周り、お宮に入る行為)

概要と歴史

三条祭りの正式名称は「三条八幡宮春季例大祭」です。八幡宮は、三条の地を守護する産土神(うぶすなのかみ)として地元の方々の信仰を集めていました。
そこで、正月には1年の無病息災をお祈りするために初詣をし、5月には農作物の豊作を願って春季大祭を行い、9月には農作物の収穫を祝って秋季大祭を行います。

三条に八幡宮が創建されたのが仁和元年(885年)3月15日。場所は大崎でした。その後、慶長4年(1599年)に現在の場所へ遷宮されました。当時は春の大祭は、八幡宮の誕生日である3月15日に開催されていましたが、明治5年にそれまでの太陰暦が太陽暦に変わりました。旧暦の3月15日では、毎年日にちが動いてしまい、忘れられてしまうとの恐れもあり、明治7年からは現在の5月15日に変更・固定されました。
三条祭り
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大名行列について

延文2年(1357年)に始められた当初は、神輿渡御(みこしとぎょ)と言って、お神輿だけのものでした。
今のような形の大名行列になったのは、文政5年(1822年)に三条の領主、村上藩主内藤信敦が京都所司代に就任したのを祝って始められたものと言われています。

大名行列の順番について

鉄棒

音を出してこれから行列が来ることを知らしめます。

露払(つゆはらい)

露で濡れた草花などで神職(しんしょく)や神様が濡れないように先導します。

奴(やっこ)

先供(さきとも)とも呼ばれ、大名行列の先頭に立って歩きます。出発時には悪魔切りという儀式を行い道中の災いをはらう役目を担っています。

天狗様

導祖神(どうそじん)と呼ばれ、神輿に乗った八幡宮の神様を先導する役目を担っています。

神輿

神輿の前には、八幡宮の神様が来ることを知らせる応神鉾(おうじんぼこ)があり、また四方を守る四神旗(しじんき)、陽光や風雨等から神輿を守る御差羽(おさしは)などが神輿の周りを固めます。

押槍(おしやり)

行列の最後尾には、当時の村上藩10万石を表す10本の押槍が並びます。 (1石は1,000合。よって1石は1人が1年間食べる米の量に相当する。10万石は10万人を1年間養うことが出来る規模) 先供12、導祖3名以上、囃子方10名以上、その他の行列道具192名、神職総代数名、傘鉾数基の合計220名以上+数基で大名行列を構成しています。
三条祭り
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